お米のチカラで未来をつくる

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2022.05.12

飲食店スタッフとともに親子で農業体験に参加生産者の思いに触れた経験を今後の仕事に活かす


香川県で飲食店の経営やコンサルティングに携わる株式会社八蔵様。同社が香川県高松市で2004年に開業した定食屋「まいしょく家」は、「ご飯の美味しい定食屋にしたい」との田所社長の思いで、開業当時からお米に注力しています。

以前は東北や九州のお米を提供していましたが、2021年秋のリニューアル時から「香川の食堂」と銘打ち、お米はもちろん、食材や調味料も香川県産を積極的に使用しています。

まいしょく家で提供するごはんは100showが生産するお米。じんわりと温まり冷めにくい特徴がある南部鉄器の釜で炊いています。「鉄釜で炊いたおいしいお米があれば、それがごちそう」と言う田所社長の言葉には、まいしょく家にとってお米が軸となっていることが表れています。

田所社長が心がけていることは、生産者の元へ直接足を運び、店で扱う素材を自分の目で確かめること。100showのお米についても「一緒に働くスタッフに、どんな人がどのようにしてお米を作っているか知ってほしい」と考えていました。生産者の思いに触れることでスタッフにもお米をより大切に扱ってもらいたいと100showの農業体験への参加を決めました。

5月の田植えと9月の稲刈りに、株式会社八蔵様が運営するまいしょく家、および飲食店のスタッフとその家族15名ほどが参加しました。

田植えは昔ながらの道具を使い手植えに挑戦しました。郊外に行けば田んぼが身近にある高松市ですが、田植えが初めてのスタッフと子どもがほとんど。何本ぐらいの苗をどれくらいの深さに植えたらいいのかと戸惑いながらも、100showの農家に教わりながら植えました。

自分たちの植えた苗が無事に育つかと心配していましたが、9月になり立派に育った稲穂を見て「土と水と太陽の光で、こんなに稲穂が実るなんて!」と感動していました。

まいしょく家の平木店長も小学5年生の子どもと一緒に稲刈りに参加。

「うちの子は元々外で遊ぶよりもゲームが好きなタイプ。外で体を動かすことを知ってほしいと、一緒に参加しました。最初はあまり乗り気ではなかったけれど、終わってみると楽しかったと言ってくれて嬉しかったですね」と振り返ります。稲刈り体験後、平木店長はこれまで以上に炊き方に気を配るようになりました。

田所社長も稲刈りの際に5歳の子どもを連れて参加。子どもも鎌を使って楽しそうに収穫していたそうです。

稲刈り後はおむすびを実食。稲刈り後に食べるおむすびは格別な味だったそう。
稲刈りしたお米は、まいしょく家で提供しました。


「飲食業は生産者がいてこそ成り立つもの。スタッフもそのことを改めて考える良い機会になりました。これからも農業体験を続けていきたいですね」と田所社長は語ってくれました