100showは、農家・米小売業・米加工業が連携することにより、「それ以外」のお米にも新しい価値が生まれることを発見しました。それぞれの価値に見合った使い方や販売先を提案することで、農家の経営向上や農業の維持にもつながっています。
特徴1
100showの農家では生産したお米を一手間をかけて、粒のサイズにより「主食用」と「かがわエシカル玄米用」に選別しています。「かがわエシカル玄米用」は用途に合わせてさらに選別したり、「玄米粉」へと加工したりして、食品加工会社や製造者に提供しています。
特徴2
日本人がお米を主食としてきたのは、その栄養価の高さから。しかし、現代人が食べる白米は、玄米の9割の栄養が含まれる「ぬか層」と「胚芽」を取り除いてしまっています。100showは玄米の栄養価に改めて着目し、栄養価をそのまま活かした商品開発を大切にしています。
玄米粉の栄養成分は米粉(白米)と比べて食物繊維総量が5.8倍、カルシウムが2倍、マグネシウムが10倍、ビタミンB6が2倍と多く含まれています。
GABAは穀類、野菜、果実、漬物などに含まれるアミノ酸の一種で、体内では神経伝達物質として脳内の血流を活発化しています。GABAはアミノ酸の働きによって合成されます。アミノ酸の代謝と関わるビタミンB6を多く含む玄米には、神経伝達物質の合成を促進する作用があると言えます。また、血圧降下作用やリラックス効果も注目されています。
玄米粉と米粉(白米)の栄養成分(可食部100gあたり)
出展:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
食品群名/食品名:穀類/こめ/[うるち米製品]/玄米粉
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=1_01157_7
食品群名/食品名:穀類/こめ/[うるち米製品]/米粉
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=1_01158_7
全農パールライス
https://www.zpr.co.jp/gaba/index.html
栄養価が高い玄米ですが、主食としてそのまま食することは現代人にはなじみづらいでしょう。そこで、100showはかがわエシカル玄米の栄養をおいしく摂取できる活用方法を研究しています。研究の中での気づきや工夫から、新しい活用につながった事例もあります。地元・香川県内の企業とも連携を深め、玄米の新しい活用方法を提案していきたいと考えています。ご興味のある企業の方はお気軽にご相談ください。
100showは現代の食生活に取り入れやすい「玄米粉」を商品化しました。玄米粉はパンや麺、菓子などに活用できます。
100showが目指すのは「パン食(麺食)」から「米食」という一辺倒の転換ではなく、お米と小麦の両方のよい面を取り入れた「ハイブリッド型」でお米の消費を増やすこと。
玄米粉も同様に、玄米粉100%で使用するのではなく、小麦や他の素材と組み合わせて、互いの良さを引き出して活用してほしいと考えています。
玄米粉の製造は100showの提携先である未来食糧が担当。
お客様の作りたい商品のイメージを聞き、それにあわせて玄米粉の焙煎具合や粒度を調整します。焙煎具合で玄米粉の「五味」(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)は変化します。未来食糧はお客様がイメージする味を明確化し、導いていく役割も担っています。
出荷する直前に焙煎することで、玄米粉の香りを最大限に引き出しています。玄米茶のような香ばしい香りは、提供するパン屋や菓子店からも高い評価をいただいています。