放射能について

2月25日に、家の近くの山の落ち葉と、畑と田んぼの土の放射能を測りました。
検体を持ち込んで調べたのは、隣りの飯田市に仲間でお金を出し合って作った「伊那谷放射能測定市民ネットワーク」の測定所です。

ここの放射能測定器は、ベラルーシ製のATOMTEX社製のAT1320Aというシンチレーションスペクトロメータというものです。簡易計測用といいながらも、放射性セシウム134と137、放射性ヨウ素131を測ることができます。また、自然放射能のカリウム40も表示されます。
ここは高汚染地帯ではないので、地元の農産物や土壌を測定するには、この測定器で充分現状を把握することができます。

測定結果は、
・落ち葉   ヨウ素131  <5.2  1.3±4.0Bq/kg
       セシウム137 <10.7  5.2±5.5
       セシウム134 <5.2  0.2±5.0
   
・田んぼの土 ヨウ素131        23.8±5.0
       セシウム137 <2.9  0.7±2.2
       セシウム134       13.8±3.4
   
・畑の土   ヨウ素131        24.9±5.2
       セシウム137 <2.3  0±2.3
       セシウム134       16.8±5.3
(放射性カリウム40の数値は自然放射能なので省略)

この数値の見方ですが、不等号<は検出限界を表しています。±は誤差で、例えば落ち葉のセシウム137の値を見てみると、測定値は5.2Bqです。測定誤差の範囲が±5.5Bqなので、不検出と表しますが、田んぼと畑の数値と比べるとひと桁高いので、微量のセシウムが落ち葉に付着していたかもしれないという評価もできるかもしれません。しかし、測ったのは一ヶ所一検体だけなので、もっとたくさんの検体を計らなければ確かなことは言えません。
田んぼと畑のセシウム137も不検出ということです。あくまでも、この測定器では不検出ということで、セシウム137がゼロということを証明するものではありません。

田んぼと畑のヨウ素131の値が出ていますが、福島原発から出た半減期8日のヨウ素131はもう殆ど存在していないので、この数値は他の元素がノイズとして表示されてしまったものです。
同じく、田んぼと畑の半減期2年のセシウム134の値が出ているのも同じ原因です。土壌ヨウ素131とセシウム134の数値は食品と違って、ノイズを拾って誤って表示されるようですので、更に詳しくより正確な値に近い結果を求めるのであれば、ゲルマニウム半導体検出器という高価な測定器で計らなければなりませんが、ここではその必要がないと思います。

この測定器で数値を注目しなければならないのは半減期30年のセシウム137です。
このセシウム137が「検出限界以下は不検出」であるので、心配はいらないと思います。

放射能のことを考える時におさえておくべきことは、福島以前にも放射能は降ったということです。
福島原発の放射能は、濃淡の差こそあれこそ、北半球全体にばら撒かれました。更に、1963年をピークとして80年まで続いた地上での核実験や、86年のチェルノブイリ原発の爆発で放出された核物質は、半減期30年のセシウム137を中心にまだ残留しています。
ですので、バックグラウンドとしての放射能は、福島以前でも0ではありませんでした。
ただ、幸いなことに、ここ伊那谷は去年の3月12~15日にかけての原発の爆発の時、風向きの関係や東に聳える南アルプスが盾となって、殆ど放射能は落ちてきませんでした。

そうしたことから、自分の田畑の土壌や農作物の測定は今までやりませんでしたが、折角、市民測定所を作ったのだから、一度くらいは測って数値を確認しておいたほうがいいだろうと思い、どうせ野菜や米は測っても数値が出ないので、放射能が出やすい落ち葉や土を測ってみることにしたのでした。

園主のブログ
阿智村有機農業日記

園主のツイッター
@kerokero100show

園主のFacebook
市川 勝彦

阿智有機農園

園主:市川勝彦

所在地:
長野県下伊那郡阿智村伍和2386ー2

電話番号:
0265-43-4766(夜間)
090-4462-1430(昼間)  

メール:
info@100show